作家・津村記久子さんの「苦手から始める作文教室」を読んで、”価値のない文章”など無いのだと感じる

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先日ネットサーフィンをしていたところ、ある面白い連載記事を目にしました。

作家の津村記久子さんによる、「苦手から始める作文教室」です。

この連載は名前の通り、作文が苦手な人に向けたヒントのようなもので、2021年6月現在は第3回までの記事が公開されています。

ターゲットは「作文を書きたいけれどうまく書けない人」だと思うのですが、ここで公開されている記事は全部”ブログ”にも置き換えられるのではと、読んでいてふと思いました。

例えば第1回目の記事には、こんなことが書かれています。

ただ一応このあたりの文章には「自由に書いてください」のヒントがあって、それは「自由に書いてください」と言われたら、「友達に話したいことを書く」か「友達に話したことを書く」で良いのでは? ということです。

苦手から始める作文教室 第1回 自由作文のテーマをどう選ぶのか

ブログって、自由作文の一種だと思うのです。
サイトの編集者は自分しかいないのだし、自分の好きな記事を、好きなタイミングで書いて、好きに公開する。

で、そんな感じで何でも好きにやっていると、ふと思うことがあります。
「あれ、何書いたらいいんだろう」って。

でも、「友達に話したいことを書く」「友達に話したことを書く」って考えたら、すごく気持ちが楽になりませんか?

代わり映えしない日常の中で、特に記事にすることなんてないよって思うけれど、久しぶりに連絡した友達に話すことって考えたら色々と思いつきそうです。

まぁそこで「友達に話したいことなんてブログにしたって意味ないじゃん」って思うのが人間だと思うのですが…

津村さんはそんなお悩みにも答えてくれています。

では、〈いいね〉が思うようにつかない文章、バズらない文章、そしてそもそも他人に見せない文章にはまったく価値がないものなのでしょうか? わたしから言わせると、そんなことはぜんぜんありません。とにかく「書きたい」と思って書かれた文章なら、書かれたことの意味はじゅうぶんにあるし、価値もあります。

苦手から始める作文教室 第3回 他人が読まない文章に価値はあるか

私はずっと「自分が書いたって別に意味ないでしょ」と思ってブログを書けなかった人なので、とってもいい記事だなと思いました。

また津村さんは、文章を書いて残しておくことについて、少なくとも以下のようなメリットがあると書いています。

  • 未来の自分が読み、過去を振り返ることができる
  • ぐちゃぐちゃの思考回路が整理されて頭の中がスッキリとする

この部分、読んでいて分かる!!!って思いました。

4月から頑張ってブログを書きはじめて、ちょうど上記のようなことを感じ始めていたところだったのです。

津村さんが書くように、文章は「いいね」がつくか、つかないかで書くものではないと思います。

むしろそのような気持ちが、書くハードルを上げてしまっているようにも思えます。

書きたいと思ったことを、素直に記す。
価値のない文章なんて、この世にない。

そんな風に思えば、書くことへのハードルが下がるのではないかと感じました。