福岡県立美術館の『杉浦非水展』に行ってきました

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またまた過去の振り返りにはなってしまいますが… 6月に福岡県立美術館で開催されていた『杉浦非水展』に行ってきました。

杉浦非水は日本初のグラフィックデザイナーであり、⽇本におけるモダンデザインのパイオニアと言われている人物です。

元々は日本画を学んでいましたが、アール・ヌーヴォー様式に惹かれ、以来図案家として活動。三越呉服店の数多くのポスターや看板デザインを手がけたことでも有名で、同店では図案部初代主任として27年にもわたり活躍しました。

三越時代に非水がデザインしたものは、どれもお客さんの目を惹き、思わず「行ってみたい!」と感じさせるようなものばかり。たとえば以下は、『三越呉服店 春の新納陳列会』開催時にデザインされたものだそうです。

着物の柄の細かさにも目がいきますが、見逃せないのは机の上のチューリップ。色とりどりのチューリップによって、一気に春らしさを感じさせますよね!

このデザインはパネルになっていたのですが、本当に魅力溢れるポスターで、展示室内でもずっと眺めてしまいました。さすが、展示のメインポスターに使われるだけありますね。

こちらは、『東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通』という作品。こちらも絶妙な色づかいで地下鉄を待つ人々が描かれており、まだ珍しい地下鉄に乗るワクワクとした気持ちまで伝わってくる様です。

他にもカルピスのポスターや、繊細な筆遣いで季節の花々を描いた植物画など、魅力溢れる作品が数多く展示されていました。

アール・ヌーヴォー風のデザインってやっぱりいいですね。元々ミュシャが好きなこともあって、そこに絶妙な和テイストが加わったデザインに魅せられてしまいました。

ということで、ふらっと行った展示でしたが、とっても良かったです。非水のことは今まで全く知らなかったのですが、他の作品も調べてみたいと思います。