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家族が脳内出血でいきなり半身麻痺に!
それは突然の出来事でした。
「なんだか左脚が痺れる気がするんだよね」
その電話の後、
父の左半身は全く動かなくなってしまったのです。
直ぐに大きな病院へ緊急搬送され、
脳卒中の疑いで検査が行われました。
診断結果は、脳内出血。
それも特に症状の重い、視床下部からの出血でした。
今思えば、血圧が高めだった上に、とても不摂生な食生活を送っていたので
いつ発症しても仕方がなかったのかもしれません。
しかし、まさか家族がそんなことになるとは思っても見なかったので、
驚いたなどというものではありませんでした。
この記事では、突然家族が脳内出血を発症して特に大変だった5つのことをお伝えしてきます。
1.意思疎通ができない
脳の血管が切れているのですから、当然記憶に影響が出ると言えば出るのかもしれません。
意識があるだけまだ良かったのですが、話は殆ど通じませんでした。
倒れて直ぐは、誰と話しているのかがかろうじで分かる程度。
こちらも気が動転しているので、思わず「誰と連絡を取ったら良いか?」
などの難しいことを話しかけてしまったのですが、とても混乱した様子でした。
また、しきりに頭が痛いとも言っていて、病院に行ってもどうすることもできず、なんだか歯痒い思いをした事を良く覚えています。
特に左の感覚が全くなく、
- 左から話しかけても右を向いてしまう。
- 意識が混濁して直ぐに眠ってしまう
- 自分がどこで何をしているのか分からない
などの症状がありました。
現在は記憶がはっきりとしていますが、それでも倒れた時のことは未だに良く思い出せない様です。
リハビリ病院探し
急性期の病院に慣れてきたと思った頃に、突然告げられたリハビリ病院への転院。
その時はリハビリ病院なんてものが世の中に存在していることすら知らず、
「え、ずっとこの病院にいられるんじゃないの!?」
「そもそも選べって、何を基準に選べば良いの?」
と、かなり混乱してしまいました。
最初は病院のソーシャルワーカーに勧められるまま、家の近くの病院で良いかなと思っていました。
しかし知人の理学療法士からのアドバイスを受け、リハビリ病院選びにも基準があることを知り、本格的に病院探しをすることに。
その結果、自宅からはやや遠いものの設備がしっかりとしており、レベルの高いリハビリが受けられそうな病院を選びました。
今では、妥協して選ばなくて本当に良かったと思っています。
高次脳機能障害による症状
高次脳機能障害とは、脳の損傷が原因で認知機能に起こる障害のことです。
急性期の病院では判らなかったのですが、リハビリ病院に転院してから診断されました。
最初は、あまり当てはまる症状は出ていないのでは?と思っていたのですが…
段々と
- 突然怒り出す
- 短期記憶が続かない
- 注意・集中力に欠ける
- 言葉が直ぐに出てこない
などの症状が見られる様に。
特に入院中の症状は、慣れないリハビリと自由に動かない身体によるストレスもあり、特に酷いものでした。
退院した今はやや落ち着きましたが、それでも日常生活に影響は出ていると感じています。
リハビリ病院への通院
リハビリ病院での入院生活は、家族のサポートも不可欠です。
面談など家族が必ず病院まで行かなければならない事情ももちろん、リハビリの見学や付き添いなども場合によっては必要となってきます。
リハビリの様子のビデオを撮ったり顔を見に行ったりするのは本人の励みになった様ですが、自宅からやや遠い病院を選んだので通院が本当に大変でした。
まだ最寄駅から近かったので何とかなりましたが…
これが駅からも遠かったり、バスに乗らなければならなかったりしたらもっと大変だったと思います。
退院後の生活の準備
半身麻痺になるということは、当然今までできていたことができなくなるということです。
「家族ができることはあまりないのでは?」と思ってしまいがちですが、やはり状況に応じて手助けが必要になります。
本人が自宅に帰ってこないとあまりイメージが湧きませんが、
例えば
- 自分がもし半身麻痺だったら?を考えながら自宅を歩いてみる
- トイレや廊下など必要そうな場所に手すりをつける
- 電動ベットなどをレンタルする
といった準備がとても重要となります。
病院によっては自宅に来て指導をして下さるところも多いですが、我が家は事情があり来て頂けなかったので、全て自分達で準備を行いました。
重要なのは、本人のリハビリの進み具合を見ながら、どういった生活になるのかを想像すること。
何度もシュミレーションしておいて良かったと感じています。
状況に慣れていくことが重要
家族が突然身体障害者になるということは、想像以上に大変なものです。
しかし患者本人も、今までできていたことが急にできなくなったことに、苛立ちや悲しみを覚えています。
重要なのは、お互いが現在の状態に少しづつ慣れていくこと。
退院直後は分からないことばかりでペースも掴めず、ハラハラ・イライラしてしまいがちでしたが、現在はやっと慣れて上手く生活することができています。
焦らず、少しずつ進んでいくことが大切ですね。