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ミュージカル『エリザベート』の観劇記録│ついに叶った計4回の観劇の思い出

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1月に、ミュージカル『エリザベート』を観に行ってきました。
念願叶ってのエリザベート!!しかも4回も行きました。

千秋楽から少し時間が経ち、ゆっくりと鑑賞を振り返っていますが、観に行けて本当に良かったなと感じています。

忘れないうちに、エリザベートの思い出を残しておきたいと思います。

1月13日マチネ

この日が私にとって、はじめての生エリザベートでした!

待ちに待ったmy初日です。会場入りし、重厚感のあるセットを見た瞬間から「ついにここに来たか!」という気持ちになり、なんだか落ち着かなかったのを覚えています。

昨年の夏「GUYS & DOLLS」を観に行った際に、幕が上がる15分前に中止になったのがトラウマになっており、本当は上演されないのでは?と思っていました笑

無事幕が上がってホッとしたのもつかの間、圧倒的な存在感と迫力の井上トートに圧倒され、2幕が終わるまでが一瞬のように感じた公演でした。

1月19日ソワレ

冷や汗をかきながらチケットをもぎとった、念願の花總シシィの日でした。

レジェンドとも呼ばれた花總まりさんのシシィは今回が最後。最初で最後の花總シシィ、しっかりと目に焼き付けてきました。

花總シシィの演技で驚いたのは、年をとっていく演技があまりにもフラットで、自然なことです。

エリザベートはある女性の一生を演じるミュージカルなので、年をとった際の演技は皆さん声を低くしたり、セリフの言い回しを変えたりすることが一般的です。

しかし花總シシィは声のトーンを明らかに変えたりすることがないにも関わらず、年をとっていることが手に取るようにわかるのです。

それが本当に不思議でもあり、素晴らしく、まるで本物のエリザベートが降りてきているようだとも感じました。

またトートを演じた古川さんとの相性も抜群で、古川トートと花總シシィの組み合わせは、「トートはシシィから生み出されたものであることがとても良く分かるコンビ」と皆さん言っていたことが理解できた回でもありました。

1月21日ソワレ

この日は2度目の井上&愛希回でもあり、中学時代の友人が東京から来て、一緒に観劇できた回でもありました(席は残念ながらバラバラでしたが…)。

友人と一緒に観劇するのははじめてだったので、一緒に劇場に入ることができ、本当に嬉しかったです。

また2度目の井上トートは歌い方や演技などに細かな変化が感じられ、生命力にあふれる愛希シシィとぶつかり合う様子が素晴らしかったです。

1月29日マチネ

この日は補助席販売の際に「エイッ」と、半ばやけになって申し込んだ回でした。

席はなんと前から6列目!しかもトートが歩いてくる所謂「トートロード」でした!!

怪しくも美しい古川トートを、これでもかと言うほど味わってきました。愛希シシィの美しさもたっぷりと浴びることができ、幸せな席でした。

古川トートは、人外であることがとても良く分かる演技が好きです。

闇から這い出てきた人ならざる者が人に化けて、なんとか人の形を保っているように感じられる部分が多々ありました。

またトートダンサーと一体になったかのように感じられる部分もあり、これもまた人外感が強くて非常に好きでした。

レザー生地のお衣装や青っぽい銀髪のロングヘアーも相まって、本当に死神が降臨したかのように感じられたのです。

オペラグラスを覗きながら、このままずっと眺めていたいとも感じてしまいました。

千秋楽ライブ配信

ここまで観たのに!?と言われそうですが、しっかり千秋楽のライブ配信×2回も観ました。

だって千秋楽は特別ですから。他の公演とはまた違った良さがあるのです。

千秋楽の配信も言葉には表現しきれないような良さがあり、何度も何度も繰り返し観ました。

井上トートの帝王感。古川トートの溢れ出る人外感。愛希シシィの生命力。そして花總シシィの美しさと強さ。

様々な思いが伝わってきて、生きるとは何か、自由とは何か、死とはどのような存在か、そのようなテーマについても考えさせられました。

4回以上の観劇を重ねて

DVDを除き、今まで同じ公演を4回も観たことはありませんでした。

なので様々な意味で、エリザベートは私にとって特別な演目となりました。

エリザベートは多くの人に愛されているミュージカルではありますが、幅広い世代の人に面白いと思われるような作品ではないと感じています。

登場人物はほとんど死んでしまいますし、テーマも重く、話も笑えるようなものではありません。

それでもこれだけ多くの人が劇場に足を運ぶのは、一人の女性がひたむきに生きる姿を通して、自分も前を向く勇気をもらったり、自分の人生に重ね合わせたりするからではないかと感じています。

もちろん楽曲の美しさもありますが、それだけではここまでヒットミュージカルとはならないでしょう。

本当に、人を惹き付ける魅力のある作品です。そして私もまた、その魅力に惹き付けられてしまった一人なのでしょう。

ミュージカル『エリザベート』は、何度考えても正解が分からない作品です。でもまたそこも考えがいがあり、面白いポイントでもあります。

再演時に、また異なったエリザベートを観られることを楽しみにしています。